
| カバラ・ギャラリー |
言葉だけでは説明しきれないカバラの叡智を図形で紹介していこう。それがこのペーシの趣旨である。

(左)秘密結社ゴールデン・ドーンが用いていた「生命の樹」。後に基本形となる最も重要な生命の樹の象徴図形である。三本の柱、10個のセフィロト、隠されたセフィラであるダアト、22本のパス、雷の閃光、蛇の上昇など、生命の樹の基本構造は全て出揃っている。最頂部のケテルに突き刺さった剣は神のロゴスを象徴し、隠されたダアトを貫いて、最下部のマルクトへと至る。
(右)上下が逆さまに表現された生命の樹。生命の源泉が太陽にあり、万物の種子が天空に宿っているという古代の世界観に基づいている。それはまた神の宇宙創世を表し、四つの位階(絶対神の四つの業)を生命の樹の各部で表現している。すなわち、流出世界が「根」、創造世界が「幹」、形成世界が枝、活動世界が「果実」となる。また、地下に伸びる十本の葉は、サタンの住処である死の樹の構造を示している。

(左)イスラエル人がエジプトを脱出し、荒れ野を旅しているとき、毒蛇の群れに襲われて多くの人々が死に直面した。預言者モーセは青銅で一つの蛇を造り、旗竿の先に掲げた。不思議なことに、蛇が人を噛んでも、その人が青銅の蛇を仰ぐと命を得たという。青銅の蛇はカバラ図形において「生命の樹」に絡みついた蛇と同じものであり、また十字架に磔にされたイエス・キリストの予型となっている。
(右)イエス・キリストがゴルゴダの丘で磔になったとき、その両脇には、二人の囚人も磔にされた。三本の十字架はカバラにおける三本の柱と対応する。パウロ神学によれば、キリストの殉教は全人類をアダムとエバの原罪から贖い、永遠の命へと導く道標になったという。ゆえに、十字架もまた生命の樹の象徴となる。